空き家活用インタビューNo.1 東北在住 M様(58歳 女性)

空き家活用インタビュー

空き家を持つに至ったきっかけ

今回は東北のある地域で空き家の売却をされたMさんにインタビューを行いました。
Mさんはどのようなきっかけで空き家を所有することになったのでしょうか。

空き家を持つことになったきっかけ

私はもともと持ち家がありました。
既に住宅ローンも支払い終えて立地も市街地の中心部に位置していため満足していました。

(主人は他界、子供は全員独立して独り暮らしです)

築年数は23年でしたが外壁に少し傷みがある程度で内装はキレイでした。
しかし、5年前に父が亡くなった後に、一人暮らしをしていた母も他界。

父と母が暮らしていた実家が空き家になってしまい、最初は実家を賃貸に出そうと考えていました。

しかし、自分の住んでいる持ち家にトラブルが生じるようになったのです。

持ち家でトラブル発生、実家へ引っ越し

私は葬儀や母が亡くなった後の手続きを行うために、頻繁に自宅を留守にするようになりました。

そのためかわかりませんが、庭に不審な人物が侵入しているのを見かけて何度か警察騒ぎになりました。

夜に寝ていても誰かに見られているような気がして落ち着かず、生活の平穏を失いました。
そのうち自宅へ帰るのが億劫になり、街中にある実家へ寝泊りすることが増えました。

結果としてもともと所有していた自宅が空き家状態になってしまったのです。

空き家をどうにかしなければ近所でトラブルに

空き家になった自宅の維持費には固定資産税の支払いが年間24万円あったのと、ライフラインの基本料金程度でした。

たまに帰って掃除や換気をして手入れをしていたので、特に手放す気もなく不動産を両方維持して機会があれば賃貸に出そうと考えていました。

しかし、ある時台風の強風が原因でカーポートが破損。
鋭利な破片がご近所中に散乱したうえに、お隣さんの自家用車に傷がついてしまうという事態になりました。

幸い大きなトラブルにならず、車の修理代金を弁償しただけで済みました。

もし破片にぶつかったのが車ではなく歩行者であった場合は大変な責任を負うことになります。

(近所には小さな子供も住んでいたので、本当に不安になりました。)

私はこの出来事をきっかけに空き家となった持ち家を売却して、実家に移り住むことを決めました。

空き家を売却することに

空き家を売却しようと決めたあとは、また何かトラブルが生じては嫌だったのですぐに動き出しました。

もともと知っていた不動産会社の営業マンに連絡をしたところ、すぐに面談。
物件の立地も良く、築年数が経っていてもすぐに買い手がつくと話をしてくれました。

さらにもしよければ、自社で物件を買付してくれると提案をいただくことができました。
査定見積もりは1,400万円で、すぐに売却を承諾。

一部は引っ越し費用に充てて残りは老後の資金に加えました。
不動産会社が迅速に動いてくれたこともあり、スムーズに引っ越しを終えることができました。

空き家を持つということはリスクが内在しています。
何も起きなければいいですが、起きてからでは非常に面倒なトラブルに巻き込まれてストレスを抱えることになります。

私は早期に売却をしましたが、空き家活用が得意な不動産会社と提携して、管理運用をすれば空き家は資産になると思います。

本ケースでのポイント

今回のインタビューにおいて重要なポイントは空き家となった持ち家を放置していたところ、トラブルが生じてしまった点です。

この点について少し掘り下げて解説していきます。

日本は災害が増加している

中小企業庁の発表によると日本は自然災害の被害額と発生件数が増加傾向にあります。

※「2019年版「中小企業白書」┃中小企業庁」より引用

発表されているテーブルを確認すると2011年-2015年は突出して災害発生件数が高くなっています。
様々な要因が考えられますが、災害が多いほどみなさんが所有する物件の罹災確率は高くなるはずです。

つまり、自然災害は空き家の所有者にとっては大変なリスクと考えられます。

Mさんのインタビューでも語られていたように自分が気付かないうちに、災害が原因で建物の一部が損壊、飛散し他人の財産、生命に損害を与えるケースも実際に存在します。

Mさんの事例のようにカーポートの割れた破片が人間にぶつかってしまい、ケガをしては取り返しのつかない事態に発展する恐れがあったでしょう。

空き家の放置は危険という意識を持ち、今後さらに災害が増加した場合には大きなリスクを背負うことになるという認識を持つべきでしょう。

早期に空き家の売却に取り組んだおかげで現在は、平穏な生活を取り戻したMさん、インタビューのご協力誠にありがとうございました。